こんにちは!蕨駅から徒歩7分、アール歯科クリニック川口芝です。
梅雨があけて真夏日や猛暑日が続いていますね💦
毎日、顔や体に日焼け止めを欠かさない方も多いと思いますが、今回はそんな太陽と歯にまつわるお話を2回に分けてしてみたいと思います。
増加するエナメル質形成不全(MIH)
みなさんは「エナメル質形成不全」という病気をご存知ですか?これは歯の表面を形成するエナメル質が何らかの理由によって正常に形成されなくなる歯の病気です。
軽度の場合は生えたての歯が黄色や白に濁る症状が現れます。
重度の場合は歯の欠損・表面の凸凹・エナメル質が薄くて象牙質が透けて見えるなどの症状が現れます。
エナメル質形成不全でどんな問題が生じるの?
では、エナメル質が正常に形成されないと具体的にどのような問題があるのでしょうか?軽度の方と重度の方に分けてご説明いたします。
軽度の場合
軽度の場合は主に、歯の変色にまつわるお悩みがあります。エナメル質形成不全は特に前歯と6番目の奥歯に出やすく、中でも前歯に出てしまった方は治療を希望される方がいらっしゃいます。
重度の場合
エナメルが正常に形成されなかった歯は、正常な歯よりも脆く、むし歯になりやすい・歯質が欠ける・知覚過敏になりやすいといった問題が生じやすくなります。
エナメル形成不全になる理由とは?
エナメル質形成不全は遺伝で起きることもありますがごく稀とされており、歯胚が形成される時期(妊娠中や乳幼児期)に歯の成長が一時的に阻害されたと考えられます。
理由1.母体の影響
乳歯の芽は胎生7~10週(妊娠9~12週)頃に形成されます。永久歯は胎生3か月(妊娠8~11週)頃から芽の形成が始まります。
この時期に母体のビタミンや栄養不良・ホルモンや内分泌異常・疾患や感染・代謝異常、抗生物質等の長期服用など様々な影響を受けて、歯の成長が一時的に阻害される可能性があります。
理由2.乳歯のむし歯による影響
乳歯に重度のむし歯があり、長い間炎症が続いた場合、下から生えてくる永久歯が影響を受けてエナメル形成不全に陥ることがあります。
理由3.外傷性によるもの
転んで歯をぶつけるなど、歯に衝撃がかかる事で、局所的にエナメル質形成不全が起きることがあります。
理由4.早産・低出生体重児
早産や2500g以下の低出生体重児にエナメル質形成不全が見られることがあります。出生直後の栄養状態や全身状態が歯に影響を与えると推測されます。
子どもたちに増加するエナメル質形成不全
歯をにごらせたり、歯質を脆くさせたりするエナメル質形成不全。実はこの病気が近年子どもたちに増加しています。
そして、エナメル質形成不全が増加する一因に「日焼け止めが関係しているのでは?」という仮説があります。
次回は、妊娠中の日焼け対策とエナメル質形成不全の関係に詳しくお話しできればと思います。
太陽と歯のにごり(後編)に続く
エナメル質形成不全や歯の変色、ホワイトスポット、テトラサイクリン歯など気になることがあったら蕨市・川口市(青木、上青木、前川、芝、西川口、横曽根地区)の歯医者、アール歯科クリニック川口芝までご相談ください。
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